私は美味しい魚を釣ったときには自分で料理して、美味しいお酒と一緒に食べるのが釣りをやる楽しみの一つです。今回は私と同じように釣ってきた魚と一緒にお酒を飲むことを楽しみにしている方のために、私がおすすめの魚に合うお酒を種類別に紹介させていただこうと思います。
私が本当に美味しいと思う物だけ選びましたので、参考にして頂ければと思います。 第二弾の今回は魚に合う焼酎と魚に合うウイスキーを紹介させていただきます。
↓第一弾ではビール、日本酒を紹介しましたので興味がある方はそちらも是非ご覧ください。
魚に合う焼酎
焼酎は、日本酒や白ワインに次いで、魚料理に合わせて飲まれる方も多いのではないでしょうか。特に麦や米焼酎はその癖のない味わいから、刺身や寿司などにもよく合うものが多いです。
また、香りが比較的強い芋焼酎や泡盛なども、濃い味付けや油を使った魚料理に合わせると料理をよく引き立ててくれます。そんな焼酎の中でも私が特に魚に合うと思うものを紹介させていただきます。
・麦焼酎 無一物
麦焼酎 無一物は、麦焼酎発祥の地である壱岐島の壱岐の蔵酒造が蔵元の焼酎です。壱岐島では500年もの昔、安土桃山時代に大陸から蒸留酒の技術が伝わり、当時主食としていた麦を使って作られたのが麦焼酎の原型だそうです。
無一物はシェリー酒の古樽で5年以上熟成させた琥珀色の焼酎で、香り豊かでありながら、まろやかな味わいの焼酎です。その癖のない味わいは、刺身や寿司にピッタリで料理のうまみを引き立ててくれます。特に白身魚との相性が良く、ヒラメや鯛の刺身や昆布締めとのマリアージュがお勧めです。
アジのたたきや、なめろうともよく合いますので、アジが釣れた時には是非試してみてください。
・泡盛 カリー春雨
カリー春雨は沖縄の宮里酒造が蔵元の琉球泡盛です。カリー(嘉例)とは、沖縄地方でおめでたく縁起がよいという歓びを表現する意味の言葉です。「春雨(はるさめ)」 春雨は、 “春は希望 雨は恵” を表現しているそうです。
口に入れたときの香ばしい香りと、のちに広がる甘い香りが複雑な味わいの泡盛です。この複雑な香りが、味の濃い魚料理とよく合います。ロックで飲むと、濃い味付けの魚の煮つけやあら煮、ブリ大根などとの相性が抜群です。また、アジフライやサバの竜田揚げなどの揚げ物と合わせるときは私はソーダ割にして飲むのが好きです。
同じ宮里酒造からは、洋食に合わせて作られた春雨ゴールドもラインナップされており、こちらも洋食の魚料理によく合いますので是非試してみてください。
・芋焼酎 海
海は鹿児島県の大海酒造が蔵元の芋焼酎です。芋焼酎の中ではかなりスッキリとした味わいで、芋焼酎になじみのない方も飲みやすい味わいです。芋焼酎独特の香りが少なめなので、芋焼酎初心者にもおすすめしたい焼酎です。
フルーティーな香りと爽やかな味わいが特徴で、芋焼酎ながら刺身や寿司に合わせても、そのうまみをよく引き立ててくれます。
ロックや水割りがお勧めで、脂ののったブリやマグロの中トロなどの刺身とよく合います。また、白身魚のソテーやバターホイル焼きなど洋風の味付けにもよく合い、爽やかな香りが料理の美味しさを引き出してくれます。
大海酒造のHPでは、前割りというのをおすすめしており、焼酎と水を好みの割合いで混ぜて数日間寝かせることで、焼酎と水がなじみ口当たりがまろやかな味わいになるそうです。こちらに詳細がありますので気になる方は是非試してみてください。
魚に合うウイスキー
ウイスキーはあまり魚に合わせて飲むイメージが少ないかもしれませんが、ハイボールが流行している近年では色々な料理に合わせて飲まれる方も多くなってきているかもしれません。
私はウイスキーが大好きで、それなりに色々な種類を飲んできました。そんな様々な香りやテイストがあるウイスキーの中でも、魚料理に合うウイスキーを厳選して今回は紹介させていただきます。
ボウモアはスコットランドのアイラ島で作られたウイスキーです。スコットランド本土のピートとボウモアのピートが大きく異なる点は、海藻類や貝殻など、強い海風が運んできた海産物がたくさん含まれていることだそうです。これがボウモアが海のシングルモルトとも呼ばれる所以です。
ボウモア12年は、スモーキー感とフルーティー感が調和したスッキリとした飲みやすさの中に、個性的な潮の香が感じられるボウモアを代表するウイスキーです。スモーキーな香りを感じながらもスッキリとした飲み口は、刺身や寿司にもよく合います。
私が個人的におすすめなのは、九州風の甘めの醤油にアオリイカの刺身をつけて食べながらボウモアをロックで飲むととても美味しいです。甘めの醤油と、イカの甘み、うまみがボウモアのスモーキー感と調和してとても豊かな気持ちになれます。是非試してみてください。
・グレングラント アルボラリス
グレングラントはハイボールにしても美味しいスコッチウイスキーです。イタリアでとても人気があるそうで、イタリアではウイスキーと言えばグレングラントというくらいメジャーなウイスキーだそうです。
アルボラリスは「木漏れ日」の意味だそうで、創業180周年を記念して作られたウイスキーです。
柑橘系を感じるフルーティーですっきりとした味わいのため、ハイボールにすると比較的どんな魚料理にも合います。刺身や焼き魚などの和食にも合いますし、アクアパッツァなどのイタリアンに合わせるのもとても良いです。私のおすすめは鮎の塩焼きです。
最近日本でもYoutubeなどで紹介され少しずつ人気が出てきているようです。是非試してみてください。
・サントリー 白州
いま流行りのジャパニーズウイスキーの中でも、私が最も魚に合うと思うのがサントリーの白州です。白州の森を連想させる爽やかで清々しい香りとスッキリとした味わいが特徴で、ロックで飲んでもハイボールにしてもとても美味しく飲めます。
癖のないスッキリとした味わいなので、白身魚の料理や、刺身、お寿司などによく合います。また、私の一番のおすすめは、シロギスの天ぷらと白州ハイボールのマリアージュです。シロギスの上品な香りと、白州の爽やかな香りがとてもマッチして、天ぷらの美味しさを引き立ててくれます。シロギスを釣ったときには是非試してみてください。
残念ながら、近年の人気でプレミアムになっており中々簡単に買えなくなっていますが、酒屋などで見かけた際には是非買ってみてください。
製品紹介 サントリーウイスキー ウイスキー・オン・ザ・ウェブ (suntory.co.jp)
以上、今回は魚に合う焼酎とウイスキーを紹介させていただきました。今回紹介したのはほんの一部なので、まだまだ魚に合うお酒は沢山あると思います。皆さんも、おすすめの魚に合うお酒がある方は是非コメント欄で教えていただけると嬉しいです。
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